2018 スーパーフォーミュラ 最終戦 鈴鹿サーキット 予想
2018年スーパーフォーミュラの最終戦はこんな展開だったらいいのにな。そう思っていた4月の開幕戦。まさにその通りとまでは行きませんが、かなり近い結果がここにあります。
レースにタラレバは無い!
あの時の裁定がなければ、あの時にピットに入っていれば、あの時ソフトタイヤでスタートしていれば、あの時、あの時……。
終わる事の無いあの時。一瞬の判断。でもその一瞬の判断を正しく積み重ねた者だけが、このシリーズの頂点に立つ。
そんなスーパーフォーミュラ最終戦。鈴鹿サーキット。
文才など持ち合わせていない無い私が1年間、一言コメントを添え予想記事を書いてきた。この1年を振り返るだけでもブログが試行錯誤している事が分かる。そんなグダグダな予想ブログも、とうとう最終戦。
最後の予想記事は予想でもあり希望でもあり、そして最後の結果を示すものだ。そんなランキングをここに書き出して行く。
シーズンを通してブログを訪れてくれた方に心から感謝します。
最後の方で結果レビューをまとめています
順位予想
順位 | 予想 | 予想 | 結果 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1位 | 小林 可夢偉 | KCMG | 山本尚貴 | TEAM MUGEN |
2位 | 山本尚貴 | TEAM MUGEN | ニック・キャシディ | KONDO RACING |
3位 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 山下 健太 | KONDO RACING |
4位 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | 国本 雄資 | JMS P.MU/CERUMO・INGING |
5位 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 中嶋 一貴 | VANTELIN TEAM TOM’S |
6位 | 松下 信治 | DANDELION RACING | 塚越 広大 | REAL RACING |
7位 | ニック・キャシディ | KONDO RACING | 松下 信治 | DANDELION RACING |
8位 | 野尻智紀 | DANDELION RACING | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL |
予想解説
小林可夢偉
2015年に参戦を始めたこのスーパーフォーミュラ、数々の白熱のバトルをみせてくれて彼が求めた日本のモータースポーツを盛り上げたいと言う参戦の理由。それは叶ったと言える!人気が今ひとつだったこのスーパーフォーミュラも今はグランドスタンドが埋め尽くされるほどだ。そんな彼がSF14の最終戦を自身の初優勝で花を添える。こんな舞台があるだろうか!僕はそれを求める。可夢偉選手はいつも表彰台では控えめに思える。でもこのSF14ラストレースをポディウムの頂点で思いっきり喜んでほしい。ファンはその姿を待っている。すべての出来事はこのラストレースの為だったんだ!さぁ可夢偉選手!舞台は整った!
山本尚貴
鈴鹿はめっぽう強い。それは間違いない。ただ他のサーキットではその精細を欠く。それによって一抹の不安を持たざるを得なくなる。それでもこの鈴鹿ではあの開幕戦の速さが戻ってくると信じている。しかしラストレースは可夢偉選手に前を行かれるのではないかと思う。第3戦は運にも助けられた。第4戦、第5戦、第6戦共に、もう一つ輝きが見えない。無限の速さでSF14ラストレースを駆け抜けろ!
関口雄飛
悪夢の裁定から今一つギアが合わない関口選手。もし自分が優勝出来ないなら、もういいやって言うような人ではない。最後まで最後まで諦めずにアタックし続ける。その気迫で最終戦は3位です。来シーズンに繋げる表彰台をよろしくお願いします。
石浦宏明
強い石浦選手。強いセルモインギング。最後は結局このチームか? 台風で中止になった昨年の最終戦、もしレースがあったらどうだっただろうか? 石浦選手が勝っていたのではないだろうか?今シーズンはどうだ? やっぱり石浦選手が優勝か?
平川亮
開幕戦のヘアピンでのアタック。嫌いでは有りません。むしろ大好きです。そんな闘争心剥き出しの平川選手。それでも国内にはとんでもないドライバー達がいる。平川選手の全力アタックでも最終戦は5位フィニッシュです。そして来年もこの2人でチームインパルをお願いします。
松下信治
F1に近い男と言われた男がこのスーパーフォーミュラで結果が出ていない。今シーズンは第5戦でポイントを獲得したのみ。不運も重なったのかもしれないが、それもまた実力。残念ながらファンの期待に添えていない。来シーズンのシートを賭けて、なんとしてもポイント圏内でフィニッシュしたい事だろう!
ニック・キャシディ
ポイントライキングトップのキャシディがここ!キャシディは鈴鹿は得意だと言っている。まぁ得意なんだろうけど、このサーキットにはもっと得意な人達がいる。今のニックでは表彰台には届かないと思う。
野尻智紀
野尻選手は鈴鹿が得意と言うイメージは無い。でも第1戦では見事、表彰台。今シーズンは1レースを落としただけで安定してポイントゲットしている。もう少し上でフィニッシュする事が出来たら、来シーズンは・・・・・・そんな期待も込めて、ポイントゲットです。
まとめ
私は予想ブログ書いている時は、頭の中でレースをしています。こうなるんじゃないのかな?予選はこんな感じなのかな?なんてね。っと言う事で今回は最後なので、そんな妄想の一部を書いてみましょう。妄想が長くなるので飛ばしてくれてもいいですよ。私、ゆうやっちがピ〇ール北〇さんになった気持ちで書いていきます。
ふぅー!妄想疲れた!って嘘です。でもね。やっぱり予選の最後のアタックの瞬間って最高ですよね。1週5807mもあるのに1000分の何秒とかさぁー!!ありえん!!
でも全ドライバーが凄いから、本当の凄さが分かりにくいんだよね。いっそ試しにグランドスタンドに座っている普通免許しか持っていない、もちろんライセンスも持ってない、レースの経験も無い、ゆうやっちにSF14ドライブさせて下さい。そうすればさぁー分かるんじゃないの?みんなの凄さが!!!お願いします。トヨタさんホンダさん!!ゆうやっちにSF14ドライブさせて下さい!!!
って言っておいたらイベント的にオファー来ないかな?
最後、こんな記事ですみません。それだけ楽しみなんです。
ちなみにこの形で終わった場合はシリーズランキングがどうなるか?分かりますか? 最新のランキングを見て足し算して見て下さい
獲得ポイントは1位10+ボーナスポイント3=13ポイント
2位 8ポイント。3位 6ポイント。4位 5ポイント 5位 4ポイント 6位 3ポイント 7位 2ポイント 8位 1ポイントです!
予選ポールポジションには1ポイント加算されます。
っと言う事で今日のまとめ、なんだか変な感じになってしまいましたが、日本最高峰のフォーミュラレース。もし、少しでも気になった方がいましたら現地、鈴鹿サーキットへ!
その迫力はF1にも負けていないと思っています。
10月28日。鈴鹿サーキットで会いましょう!
ジェントルマン!
スタート・ユア・ エンジン!!
結果まとめ
スーパーフォーミュラの最終戦が終わった。結果は山本尚貴選手のポールトゥウィンであった。終わってみればポールトゥウィン。しかし、その優勝までの43週。いやその前日、予選から緊迫した一瞬一瞬の積み重ね、この勝利までの道を切り開いて行った、そのすべてを私はこの目で見てきた。山本尚貴選手のファンであるとかニック・キャシディ選手のファンであるとかそう言った事ではない最高の空気感がこの鈴鹿サーキットにあった。
ここに来るまで6戦(雨天中止あり)の戦いの中でラストステージに立つ役者は3名に絞られていた。しかし、その3名が最終戦、見事に絡み合い決着するなんて事は作り上げられたドラマでもない限り起こらない。作られたドラマは最後に感動のフィニッシュありきで作られている。でもそれは作り物に過ぎない。こう言った真剣バトルではある種、空気の読まない結末が待っているのがほとんどだ。だいたい、直接のチャンピオン争いしている人がレース終盤に1番手2番手で接戦を繰り広げるなんて事は無くて当たり前なのだ。それが作り物ではないレースなのだ。
だが!この2018年スーパーフォーミュラ最終戦には、その作り物のようなドラマが待っていた。
予選Q1、Q2、Q3とすべてトップで駆け抜けた山本尚貴選手はさすが鈴鹿マイスターと呼ばれる圧巻の走りでしたが、チラっと見えるコンドーレーシングの影が真後ろにいた。あのニック・キャシディでは無く山下健太選手だ。
もしスタートで山下健太選手が前に出たら、どうなるだろ?そう感じたのは私だけではなかったはずだ。
本戦のスタート、ブラックアウトのその瞬間、一瞬のホイールスピンさえ許されない緊張の時、横に並ぶコンドーレーシングの山下健太選手、隙あらばとスタートには定評のある中島一貴選手を3番手に従える山本選手のプレッシャーは私が想像を出来る範疇を超えていたであろう。
そんなスタートの時、抜群のスタートを決めた山本選手。
ぐんぐんと後続を引き離していく。まさに盤石!!
ここから43週、ミスなく走り続ける事が出来たなら、その勝利は・・・・・・
だが、事はそう簡単には行かなかった。4番手スタートでミディアムを選択していたニック選手が思ったより離れていかない。ソフト組が順次タイヤ交換を済まして行く中、ほぼスタンダードとも言えるタイミングで山本選手もタイヤ交換を済ました。
逆の作戦をとったニック選手は後半、ミディアムからソフトへ
ピットアウトした時、山本選手は遥か前を駆け抜けていた。
これで決まったか!!!
そんな安堵が一瞬にして消え去った。ソフトタイヤに熱の入ったニック選手が1ラップ1秒前後で山本選手との差を詰め始めた。残り12周。タイム差8秒!!
もしこれが作り上げられたドラマなら、この展開は分かる。しかしこれは作り物でも何物でも無い。言わばこの二人以外が勝って終わりなんて事も普通にある。
それが、直接対決の二人が今この位置関係で残り10周を争うと言うのだ!
歴史に残る大バトル!
盤石のように見えた、予選からここまでも、それはまさに一歩踏み外せばピリっと音が鳴る薄氷を踏むかのような戦いをしていたのだ。
そして最後の時、43周後のフィニッシュラインを駆け抜けたのは山本選手だった。僅か0.6秒差にまで詰め寄ったニック選手にも賞賛の拍手が送られていた事は間違いない。ウイニングランの間もグランドスタンドはスタンディングオベーション。グランドスタンド最上段のパノラマルームから観戦していた私は、そのファンの熱気とこの感動のフィニッシュに何か込み上げるものがあった。
何度も言うがレースは作り物ではない。山本選手が優勝でなく3位でもニック選手や石浦選手がポイント圏外ならシリーズチャンピオンだ。言わば、山本選手3位、ニック選手、石浦選手がポイント圏外ならそれはそれでチャンピオン。でもそれは決して綺麗なものではない。作り物では無い以上そういうのが当然。綺麗に終わろうなんて事は所詮無理。泥臭く、泥臭く、勝って行けばいいのだ。だがしかし山本選手はそれを優勝で飾った。それも直接のライバルを0.8秒差に従えて。そんな話は筋書き通りの作り物にしか思えない。
でも、このシリーズは開幕戦の鈴鹿から計7戦、どの戦いにも筋書きなど存在しない。そうガチンコバトルの結果がこれだ!
2018年スーパーフォーミュラはまるで誰かが描いたかのような、まさに筋書通りの戴冠であるように見える筋書きでは無いドラマがそこにあった。
山本尚貴選手、優勝おめでとう!!!
ただのいちファンのいち趣味ブロガーの私から感謝を込めてありがとうと言いたい
素晴らしいバトルを素晴らしいレースを、そして心震えるような感動をありがとう!!
最新のポイントランキング
順位 | ドライバー | ポイント |
---|---|---|
1位 | 山本 尚貴 | 38 |
2位 | ニック・キャシディ | 37 |
3位 | 石浦 宏明 | 25 |
4位 | 関口 雄飛 | 18 |
5位 | 平川 亮 | 17 |
6位 | 中嶋 一貴 | 15 |
7位 | 野尻 智紀 | 12.5 |
8位 | 山下 健太 | 11.5 |
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