2019 スーパーフォーミュラ 第1戦 鈴鹿サーキット
暖かな春の風が吹き、眩しい陽射しがSF19を照らす。光を浴びたそのマシンはアスファルトへ影を落とし、最終コーナーを流れるように駆け抜ける。背中に残したエキゾーストだけをそこに残しマシンは250km先を目指し加速していく!
さぁ!群雄割拠の2019スーパーフォーミュラ開幕戦!鈴鹿に吹いた暖かな風は激戦の嵐となるのだろうか?
って事で2019年もスーパーフォーミュラ順位予想を作って行きます。よろしくお願いします。
順位予想&結果
順位 | 予想 | 予想 | 結果 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1位 | 山本尚貴 | DANDELION RACING | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S |
2位 | 山下 健太 | KONDO RACING | 山本尚貴 | DANDELION RACING |
3位 | 平川 亮 | TEAM IMPUL | 山下 健太 | KONDO RACING |
4位 | 中嶋 一貴 | VANTELIN TEAM TOM’S | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN |
5位 | 小林 可夢偉 | carrozzeria Team KCMG | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING |
6位 | ダニエル・ティクトゥム | TEAM MUGEN | 国本 雄資 | KONDO RACING |
7位 | アレックス・パロウ | TCS NAKAJIMA RACING | ルーカス・アウアー | B-Max Racing with motopark |
8位 | 関口 雄飛 | TEAM IMPUL | ダニエル・ティクトゥム | TEAM MUGEN |
予想解説
山本 尚貴
鈴鹿での圧倒的な勝率は揺るぎない事実。マシンが変わる事とチームが変わる事。どのように作用するかだけなのだが、新しいマシンSF19はSF14よりフロントが入るらしい。それって山本選手の好きなマシンキャラクターだよね。もちろんセッテングにもよるのだろうけど、得意の鈴鹿と得意なマシンキャラクターと来ればここしかない!磐石の1位だ!
山下 健太
昨年はニック選手の影に隠れてしまっていたのかもしれない。しかしその陰に隠れながらもドンドンと成長していた事が分かる。昨年の最終戦はあの2人 に続いての3位。今年のテストでも好調を維持。もしかすると新しいマシンは山下選手に更なる力を与えるかもしれない。
平川 亮
平川選手にとって、この日本トップフォーミュラは通過点だと考えていると思う。まだもっと先を見ているように思う。スーパーGTで共に走るニック選手に一歩先を越されたこのスーパーフォーミュラ。もちろん今年はひっくり返す。それが出来ないようでは、この先には進めないのだから
中嶋 一貴
年齢と言う魔物が足音も立てずに近づいてくる。若手の成長に待ったはない。トヨタのトップドライバーと言われれば今はまだ中嶋選手だと言える。しかし、それを継続する事はこれまで以上に難しいはず。でもまだ若手には譲れない。得意の鈴鹿できっちりと結果を見せる!
小林 可夢偉
このカテゴリーに参戦して5シーズン目となる。悲願の優勝は紙一重でその手のひらから零れ落ちた。スーパーフォーミュラ未勝利の可夢偉選手。だがポテンシャルがある事は証明されている。ほんの僅かに追い風が吹けばシリーズチャンピオンだって狙えるはずだ!今年こそ!今年こそ!
ダニエル・ティクトゥム
彼の開幕戦の結果は今シーズンの展開のキーになりそう。海外から新規参戦組の一つの指標となる彼。このシリーズで是が非でもスーパーライセンスを獲得したい彼にとってこの開幕戦でのポイント圏外はあってはいけないのだ!嵐を起こすのは・・・・・・
アレックス・パロウ
海外からの参戦組の1人のように思うが彼は少し前は全日本F3を走っていた。このスーパーフォーミュラと共にシリーズを回っていた事になる。コースを知っている事はプラスに働くだろう。テストから好調をキープしている彼はこのSF19との相性も良さそうだ。あっと驚く結果を見せてくれるのは彼かもしれない。
関口 雄飛
トヨタチームの中堅どころの関口選手。シリーズ優勝をいつも視界に捉えながら、その頂点に立つ事が出来ていない。今年こそ!今年こそ!アグレッシブであるが為に時にジェントルマンを問われる事もある。でもアグレッシブではないドライバーに魅力は無い。私はアグレッシブなドライバーが好きなのだ。お行儀の良いドライバーが何人集まってもそれはレースとは言わない。関口選手のような魅力あるドライバーがこのレース熱くする!
レース後まとめ
予想ブログとしての結果は惨敗だがレースとしての結果はなかなか面白い結果になったのではないだろうか?
レース結果まとめとしてはとても長くなりそうな程に書きたい事があるので、出来るだけまとめてみようと思っているが、まとまる自信は無いので、書きたいように書く。そこはお許しください。
今回のレースを見て感じた事
レースの予想を記事にしている私としてはこれからは中嶋レーシングを軽視する事は出来ない。と言うより常にトップ5以内に予想するのが妥当と感じた。ドライバーのポテンシャルも高いのだろうけど、マシンの仕上がり具合は群を抜いている。セーフティーカーの導入なく最後まで走っていたら2人の独走だったのではないだろうか?と思う
少し前のF1のメルセデスのように…
しかしニューマシン投入の開幕戦はそう簡単では無かった。様々な出来事が中嶋レーシングを苦しめ、優勝は一旦お預けとなった。でもこれは一旦。
今シーズン中には必ず優勝が出来る程のマシンを完成させている。
さぁ問題はそれを追うライバル達。
開幕戦はニック選手の作戦勝ち。中段スタートとなったニック選手が上に行く為には奇抜な戦略を選ぶしかなかった。ミディアムスタートから最短周回でソフトにスイッチ。クリーンエアで前を伺う。グッドタイミングでのセーフティーカー。もしセーフティーカーが入っていなかったとしてどこまで上がれたか?は結果論でしかないが、7位か8位かぐらいだったと思う。トータルでのスピードはトップに立てる程の仕上がりではなかった。次戦にどこまで改善出来るかが勝負だ。
そうゆう意味では同じトムスの中嶋選手も最後まで見たかった気持ちは拭いきれない。でもそれも含めてレース。
中嶋レーシングが現状チームNO1だとすればチームNO2は?と問われればこれはインパルだと思う。
もちろん近藤レーシングも気にはなるが国本選手にもう一息速さがほしい。ダンデライアンもやっぱり一歩足りていないように感じた。
インパルが気になるのもやはり最後まで見れなかった事に尽きるが、前半早々に中嶋レーシング2台に続きインパル2台の形が出来た事は十分に期待出来る内容だったと思う。
2位フィニッシュとなって一安心のように見える山本選手。しかし後半、先にソフトに変えていたニック選手に付いていけなかった事は気になる。もし複数回のセーフティーカーがなければ、この位置をキープ出来ていたかどうかは分からない。
得意の鈴鹿で届ききれなかった感あるのは次戦以降の気になる要因だ。
全43周中、10周近くセーフティーカーが導入されていたから一概には言えないがファイナルラップまでタイヤ交換せずにソフトタイヤで好タイムを出し続けていた可夢偉選手を見れば次戦からはどれだけミディアムタイヤを使わないか競争になるのかなと予想出来る。
そして何年か前にもこんな事があったような気がする。1周目にほぼ全車タイヤ交換と言う、義務以外の何者でもないタイヤ交換。それによって次からは10周以降でないとタイヤ交換出来ませんよ。なんてルールもあったような気が・・・・・・
マシン、エンジン、タイヤ・・・・・・モータースポーツあるある。
提供しているエンジンメーカーからすれば壊れないエンジン。速いエンジンを見せたい。
提供しているタイヤメーカーからすれば長持ちするタイヤ。グリップ力のあるタイヤを見せたい。
なのにレースとなるとエンジンは速くて長持ちエンジンは歓迎。タイヤは長持ちハイグリップでは困る。まさに地獄の矛盾が発生する。
レースを見る側からすればタイヤパフォーマンスの変動は醍醐味なんだけど、メーカーの思惑との違いは本当にジレンマ。それでもやっぱりソフトタイヤで250㎞持ってしまうのは少し考えものだと・・・・・・思ってしまう。でもそれはタイヤ供給メーカーとして、プロモーションとしてそれを改善と言うのか改悪と言うのか・・・・・・
グリップ力があまり持たないタイヤを作りましたよ!
お!さすがYOKOHAMAタイヤさん!ってメーカーとしてこんな悔しい事は無いと思う。
やはりジレンマ。
ちなみに私は最近タイヤ交換のタイミングがあったのでYOKOHAMAタイヤさんにしました。大好きなカテゴリーの足元を支えてくれるメーカーさんだから・・・・・・(ここが赤文字なのはおかしい)
もし可夢偉選手が最初のセーフティーカーでピットに入っていればどうだっただろうか?かなり早い段階で魅力的なソフトタイヤを捨ててしまう事になっていたので、最終的にどの位置になっていたかと聞かれれば決して上位には残れなったと思う。ステイアウトを選んだにはやはりミディアムへのリスクも考えた事なのだと。でも今シーズンこそ可夢偉選手の優勝を見たいと強く強く願っている。昨年のSUGOだったっけ?同じような事があった。次戦からはSCっぽいアクシデント=即ピット。あとは可夢偉選手に任せる!の方がいいのではと思ったり(汗)って事はレース前半でSCが入ればミディアムスタート組が有利でレース後半にSCが入ればソフトスタートが有利。なんて単純な構図も見え隠れしてしまったりして。可夢偉選手の走りを全車が出来るかどうかは別として、ソフトタイヤはハイパフォーマンスでライフも長い事が証明されたのかもしれない。
そんなタイヤの話は別として今回は新人選手達が大暴れしたので荒れに荒れたレースなった。でもそれは歓迎と考える。これには賛否あるかもしれないけど、レーサーである以上、常に前を伺い続けて欲しい。
中嶋選手とニューウェイ選手のデグナーでの接触。映像で確認出来ていないから何とも言えないが、あそこは行くところじゃない。と言う意見が多く見られた。
タイムを稼ぐポイントとしてよく名前があがるS字。それを上手くこなし逆バンクからスピードに乗ったらダンロップで張り付く。ならばとデグナーでインを刺すのはアリなんじゃないだろうか?もしそれがダメならヘアピンしか行くところが無い。そしてみんなそれを分かっているからヘアピンとシケインのインを塞ぐ。そうなればそれこそオーバーテイクする所が無い。確かに強引だったのかもしれないが、それを暗黙の了解として抜いてはいけない場所を作るのは良くない。行けるならどっからでも行って欲しい。昔、可夢偉選手がF1ザウバー時代にゴリゴリにインをこじ開けて行く走りに魅了されたのもそう言う事だと思う。中嶋選手を否定している訳じゃないんだ。でもレーサーはどっからでも来る奴ほど魅力的だと言う部分もあるって事。これは上手く書けてないかもしれないけど悪口じゃない。ロケットマンやミサイルマンと言われるような走りはダメだけど、アグレッシブとは紙一重だって。中嶋選手もそれを分かっているドライバーだから今回は流石に強引だったのだろうと思っているが、それでもギリギリを攻めれるドライバーは大好きだし、日本と海外の違いはこの部分なんじゃないだろうかと思っている。
今シーズンは今までよりも更に刺激的なシーズンとなるだろう。そしてそのハイレベルなバトルでこのカテゴリーがもっと世界中に広がればいいと思う。正直F1より面白いと思っている。出来れば全10戦ぐらいあってほしいななんてと思いつつ、まずは昨年の最終戦の借りを返したニック選手におめでとうと言いたい。
胸を張って言う。全然まとまってない!
次戦は5月19日20日のオートポリス。待ち遠しくて死にそう。オートポリスは2年分のバトルがあるレースを期待している。
ちなみに開幕戦鈴鹿の公式プログラムの14ページに私のマイカーのオデッセイが載っていた、嬉しかった。(小学生か!)
この記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。
書きたい事を書いて読み返して、読みにくかったから、また書き直して更に読みにくくなって諦めて、まっいっかでこんな感じになった。
ポイントランキング
順位 | ドライバー | ポイント |
---|---|---|
1位 | 山本 尚貴 | 16 |
2位 | ニック・キャシディ | 11 |
3位 | 関口 雄飛 | 10 |
4位 | 山下 健太 | 8 |
5位 | 大嶋 和也 | 6 |
6位 | 牧野 任祐 | 6 |
7位 | 野尻 智紀 | 5 |
8位 | 福住 仁嶺 | 4 |
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